FX取引における2つの追証の発生

FX取引では、為替の値動きが想定していたものとは違った方向に動くことが少なくありません。その場合はポジションに含み損が発生します。含み損が膨らむと、取引で必要とされる「必要証拠金」が不足するようになります。すると、FX業者から「追証」を請求されます。

●追証
追証とは、「証拠金維持率」が一定の数値を下回った場合に請求される、追加の証拠金のことです。証拠金維持率は以下の式で算出されます。
・証拠金維持率=有効証拠金÷必要証拠金×100%
・有効証拠金:口座現金残高±含み損益
・必要証拠金:ポジション評価金額÷25

多くの業者が追証の実施数値を証拠金維持率の100%としています。従って、有効証拠金の金額が必要証拠金の金額が下回ると、追証を請求されます。つまり、FX口座に入金した金額の全額をポジションの購入代金に回すと、ポジションに含み損が出た時点で、追証の発生する可能性があります。

例えば、米ドル/円の為替価格が1ドル:100円の時に3万通貨購入するとします。その場合の必要証拠金は以下になります。
・必要証拠金:100円×3万通貨÷25=12万円

この場合、12万円を口座に入金すれば(有効証拠金12万円)、証拠金維持率が100%になります。

ここで、為替価格が10銭値下りして99円90銭になったとします。そうすると、有効証拠金と必要証拠金は以下の金額に変わります。
・有効証拠金:12万円-(10銭×3万通貨)=11万7,000円
・必要証拠金:99円90銭×3万通貨÷25=11万9,880円

証拠金維持率が100%を割ったため、追証を請求されます。通常、安全な証拠金維持率は300%と言われるため、必要証拠金が10万円の場合は30万円、50万円の場合は150万円を入金するのが適しています。

●ロスカット追証
実は、FX取引にはもう一つ、ロスカットした際に発生する「ロスカット追証」というものがあります。追証が発生した時に証拠金を追加しないと、含み損がさらに拡大した場合に、ロスカットが行われるようになります。ロスカットが実施される数値は業者によって異なりますが、証拠金維持率を50%とする業者が多くなっています。

仮に、ロスカットが実施された場合、入金した資金を失うことになりますが、ロスカットは投入した資金以上の損失を防ぐためのシステムでもあります。つまり、証拠金の範囲内で損失を抑えるために、ロスカットによって自動的にポジションが処分されます。ところが、為替価格が暴落した場合は有効証拠金の残高以上の損失になることがあります。

例えば、前記の取引の例で、為替価格が4円50銭値下がって95円50銭になったとします。すると、4.5円×3万通貨で、13万5千円の含み損が生じます。結果的に1万5千円が不足し(12万円-13万5千円)、それが借金となります。その借金の請求をロスカット追証と言い、必ず返済しなければなりません。

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